Quick Answer
2026年6月15日から、Claude Code を「自動化」(スケジュール実行や外部ツールとの連携)で使う場合、対話で使う枠とは別の「Pool 2」という月額枠が消費されます。手動でターミナルを開いて対話する通常の使い方には影響がありません。自分の環境が該当するかは、この記事で紹介するコマンド1本で確認できます。
Claude Code(AIの指示を受けてコードや作業を自律的に進めるツール)を使っている方にとって、2026年6月15日は見逃せない日です。Anthropic(Claude の開発会社)が2026年5月14日に発表した変更が、この日から正式に発効するからです。
私もこの発表を読んで「自分の環境は大丈夫か」と確認しました。同じ疑問を持った方に向けて、できるだけわかりやすく整理してみます。
- 1. Pool 2って何ですか? まず「別の財布」のたとえから
- 2. 対話で使う分は今まで通り。変わるのは「自動化」だけ
- 3. プランごとの月額枠の数字。どのくらいで上限に達するか
- 4. 自分の環境が該当するか、コマンド1本で確認する方法
- 5. Macユーザーはもう一手間。LaunchAgentの確認が必要な理由
- 6. 私が自分の環境を確認してわかったこと(体験談)
- この記事で伝えたい 4 つのこと
- よくある質問
- Q. 普通にターミナルで Claude Code を使っているだけなら、Pool 2 は関係ないですか?
- Q. crontab -l を実行したら「no crontab for ユーザー名」と表示されました。これは何ですか?
- Q. Pool 2 の枠を使い切ったら、自動的に課金が始まりますか?
- Q. 月末に余った Pool 2 の枠は翌月に持ち越せますか?
- Q. GitHub Actions の中で Claude を使っていますが、これは Pool 2 に影響しますか?
- Q. ANTHROPIC_API_KEY を使って自分でプログラムから呼び出す場合はどうなりますか?
- Q. この変更はいつ発表されて、いつ発効しますか?
1. Pool 2って何ですか? まず「別の財布」のたとえから

もともと月額サブスクリプション(定額サービス)の枠は1つでした。対話して使う分も、自動化で使う分も、同じ財布から出ていました。6月15日以降は、その財布が2つに分かれます。
対話で使う枠はこれまで通りです。変わるのは「自動化」で使う側だけです。この「自動化側の別の財布」が、今回のテーマである Pool 2 です。
Anthropic の公式名称では「Agent SDK credit pool(エージェントSDKクレジットプール)」と呼ばれています。この記事ではわかりやすく「Pool 2」と表記します。
2. 対話で使う分は今まで通り。変わるのは「自動化」だけ
影響を受けるのと受けないのでは、何が違うのでしょうか。
影響を受けない使い方は次の3つです。
- ターミナル(コマンドを入力する画面)や IDE(プログラミング専用ソフト)を自分で開いて対話する通常の Claude Code 利用
- Claude.ai のウェブチャット
- 自分専用の認証コード(ANTHROPIC_API_KEY)を使って、自作のプログラムから直接呼び出す方法。これはもともと「使った分だけ後払いする別の課金方式(従量課金)」なので、今回の変更の対象外です
影響を受ける使い方は、「非対話の自動化」です。具体的には、こういった仕組みが該当します。
- cron(クーロン)/LaunchAgent ── 決まった時刻に自動でコマンドを動かす仕組み
- CI/CD(自動ビルド・自動テスト)── GitHub Actions などのサービス
- 第三者のツールから呼び出す連携 ── n8n(エヌエイトエヌ)や Zapier(ザピアー)など、別のアプリやサービスから Claude を呼び出す仕組み
つまり、「人間が手を動かさなくても自動で動く仕組みの中に Claude Code が入っているか」が判断基準です。
AIエージェント(自律的に作業を進めるAIの仕組み)を業務に組み込んだ実話は、こちらの記事でも書きました。自動化を実運用している観点で言うと、「どこからの呼び出しか」を意識することが大事だと改めて感じています。
3. プランごとの月額枠の数字。どのくらいで上限に達するか

Pool 2 の月額上限は、加入しているプランによって異なります。
| プラン | Pool 2 の月額上限(目安) | 翌月繰り越し |
|---|---|---|
| Pro プラン | 月 $20 相当 | なし(月末リセット) |
| Max 5x プラン | 月 $100 相当 | なし(月末リセット) |
| Max 20x プラン | 月 $200 相当 | なし(月末リセット) |
| Enterprise プラン | 公式でご確認ください | — |
「月末リセット」は大事なポイントです。余った枠は翌月に持ち越せません。使い切れなかった分は消えます。
上限を超えた後の挙動は2パターンです。Anthropic アカウントで「追加利用を許可する」設定がオンになっている場合は、標準 API 料金での従量課金(使った分だけ後払い)に切り替わります。オフの場合は、そこで止まります。
自動化の仕組みを使っていない方や、対話だけで Claude Code を使っている方は、この枠を気にする必要はほぼありません。どのプランの方でも、確認方法は同じです。
複数の AI を使い分けている場合の考え方については、この記事も参考になります。
4. 自分の環境が該当するか、コマンド1本で確認する方法
自分の Mac やパソコンに「Claude を自動で呼び出す仕組み」が入っているかどうか、確認できます。ターミナル(Macなら「ターミナル.app」)を開いて、次のコマンドを貼り付けて Enter を押してください。
crontab -l 2>/dev/null | grep -i claude
このコマンドは「crontab(クーロンタブ)に claude という文字が含まれる行を表示する」という意味です。
- 何も表示されなかった場合 → cron を使った自動呼び出しは設定されていません
- 何か表示された場合 → その行が Pool 2 に影響する可能性があります

cron とは「決まった時刻にコマンドを自動実行する仕組み」のことです。たとえば「毎朝6時にスクリプトを動かす」といった設定がここに記録されています。
GitHub Actions(ギットハブアクションズ)── ソフトウェア開発の作業を自動化するクラウドサービス ── を使っている方は、プロジェクトのフォルダで次のコマンドも確認できます。
grep -rl 'claude' .github/workflows/ 2>/dev/null
5. Macユーザーはもう一手間。LaunchAgentの確認が必要な理由
Mac には cron とは別に「LaunchAgent(ローンチエージェント)」という自動実行の仕組みがあります。これはアプリやスクリプトを「特定の条件(ログイン時・一定間隔等)で自動起動する」ための Mac 固有の仕組みです。
LaunchAgent は「設定ファイル」で管理されています。このファイルは「plist(設定ファイルの一種)」と呼ばれる形式です。次の2つのコマンドで確認できます。
まず、LaunchAgent フォルダにあるファイルを一覧表示します。
ls ~/Library/LaunchAgents/
次に、それらのファイルの中に「claude」という文字があるか確認します。
grep -r 'claude' ~/Library/LaunchAgents/
さらに、現在動いているプロセスを確認する方法もあります。
launchctl list | grep -i claude
このコマンドは「いま動いている Mac の自動タスクの一覧を表示する」という意味です。
何も表示されなければ、LaunchAgent 経由での自動呼び出しも設定されていません。
cron だけでなく LaunchAgent も確認が必要な理由は、Mac の自動化ツールには複数の仕組みがあるためです。片方だけ見ても全体像がつかめません。
6. 私が自分の環境を確認してわかったこと(体験談)
このブログの著者についてはこちらにまとめていますが、私は現在 Claude Code を日常的に使いながら事業を動かしています。
発表を読んだとき、「自分の Mac に自動化の仕組みが入っているか」をすぐ確認しました。
実は以前は、決まった時刻に処理を動かすために、LaunchAgent などの自動化の仕組みをいろいろ使っていました。ただ、その後に仕組みを見直して、いまは Claude を自動化の中から呼び出す形にはしていません。
そこで改めて確認してみました。crontab -l を実行したところ、claude に関連する設定はゼロ。LaunchAgent のフォルダも見ましたが、claude を呼び出している設定ファイルはありませんでした。
結果は「自分の環境は該当なし」でした。
私が実感したのは、「確認してみると意外と早く終わる」ということです。コマンドを貼り付けて Enter を押すだけなので、5分もかかりません。「難しそう」と後回しにするより、さっさと確認してしまうほうが気が楽になります。
確認してみて一番感じたのは、人から聞いた話や記事だけで判断せず、自分の環境を実際に見ることの大切さです。私が以前から「一次情報×AIカスタマイズ」と呼んで大事にしている考え方そのものでした。Pool 2 の確認も同じで、「自分のパソコンを直接調べる」以上に正確な情報はありません。
この記事で伝えたい 4 つのこと
-
Pool 2 は「自動化専用の別の月額枠」です。 2026年6月15日から発効。対話で使う通常の枠には影響しません。
-
影響を受けるのは「人間が手を動かさなくても動く自動化」だけです。 ターミナルで自分で対話する使い方には関係ありません。
-
プラン別の月額上限は Pro=$20相当、Max 5x=$100相当、Max 20x=$200相当(翌月繰り越しなし)です。 超過後は従量課金か停止かを選べます。
-
確認はコマンド1本でできます。 cron と LaunchAgent(Mac の場合)の両方を見れば、自分の環境が該当するかどうかすぐわかります。
よくある質問
Q. 普通にターミナルで Claude Code を使っているだけなら、Pool 2 は関係ないですか?
はい、関係ありません。Pool 2 が消費されるのは、人間が操作しない「自動化」の仕組みから Claude を呼び出した場合だけです。自分でターミナルを開いて対話する使い方は、これまでと同じ枠が使われます。
Q. crontab -l を実行したら「no crontab for ユーザー名」と表示されました。これは何ですか?
cron の設定が何もない状態を意味します。Claude の自動呼び出しは設定されていません。表示されたこと自体は問題ありません。
Q. Pool 2 の枠を使い切ったら、自動的に課金が始まりますか?
Anthropic アカウントの設定によります。「追加利用を許可する」設定がオンの場合は、上限を超えた分から標準 API 料金での従量課金(使った分だけ後払い)に切り替わります。オフの場合は処理が止まります。設定は Anthropic のアカウント画面で確認できます。
Q. 月末に余った Pool 2 の枠は翌月に持ち越せますか?
持ち越しはできません。月末にリセットされます。余った分は消えます。
Q. GitHub Actions の中で Claude を使っていますが、これは Pool 2 に影響しますか?
はい、影響します。GitHub Actions は「非対話の自動化」に該当します。どのくらいの頻度・量で呼び出しているかを確認した上で、月額上限との兼ね合いを見ておくとよいでしょう。
Q. ANTHROPIC_API_KEY を使って自分でプログラムから呼び出す場合はどうなりますか?
この方法は Pool 2 の対象外です。もともと別の従量課金(使った量に応じて後払い)として扱われているため、今回の変更による影響はありません。
Q. この変更はいつ発表されて、いつ発効しますか?
Anthropic が2026年5月14日に発表し、2026年6月15日から発効します。


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